ごあいさつ
大阪歴史博物館
館長 仁木 宏
歴史とは、流れて次々となくなってゆくものではなく、階段のように積み重なってゆくものだと私は思います。
2001年(平成13年)11月3日、大阪歴史博物館は開館しました。今年、開館25周年を迎えます。
当館は「都市おおさか」の歴史をみなさんに知っていただくための施設です。開館以来、大阪・日本・アジアを対象とした特別展や特別企画展、特集展示などを開催してきました。また博物館の基礎を構築するために史資料の収集をおこない、調査・研究活動にも努めてきました。市民団体やボランティアのみなさんとの協働も進めています。
この間、当館を利用いただき、活動に御協力たまわりましたみなさんに、あらためて御礼を申し上げます。
大阪という都市も、日本という国も、世界情勢も、変化のスピードを上げつつあるように感じます。未来を予想することは容易ではありませんが、未知の未来に備える一つの有効な方法は、これまで積み重なってきた歴史を学ぶことだと思います。そして歴史の階段のあり方を知っていれば、危機に直面した時、それを回避する絶妙な方法を見出すことができるかもしれません。
当館は、古代から現代にいたる大阪(大坂)の歴史を研究し、展示することで、これからの大阪の豊かなまちづくりに貢献したいと考えています。市民、国民のみなさんや海外から来館されるみなさんに、「都市おおさか」が積み重ねてきた歴史の重みと可能性について理解いただけるよう、職員一同努力してまいりたいと思います。
私自身は、当館の館長をつとめるかたわら、大阪公立大学で日本史を教え、若い学生・院生の教育にも携わっています。現役の大学教員として、歴史博物館と大学との間の新しい協働のあり方を示すことも目指します。
引きつづき当館に御支援・御協力をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和8年(2026年)4月1日
大阪歴史博物館
館長 仁木 宏
■ 仁木 宏 館長 プロフィール
| 昭和37年 | (1962) | 大阪府布施市(現・東大阪市)生まれ |
| 昭和56年 | (1981) | 大阪府立高津高等学校 卒業 |
| 昭和60年 | (1985) | 京都大学文学部 卒業 |
| 平成2年 | (1990) | 京都大学大学院文学研究科博士後期課程 修了 |
| 同年 | 京都大学文学部助手 | |
| 平成6年 | (1994) | 京都大学博士(文学)/ 園田学園女子大学 専任講師 |
| 平成8年 | (1996) | 大阪市立大学文学部 講師 |
| 平成10年 | (1998) | 大阪市立大学文学部 助教授 |
| 平成21年 | (2009) | 大阪市立大学大学院文学研究科 教授 |
| 令和4年 | (2022) | 大阪公立大学大学院文学研究科 教授 |
| 令和8年 | (2026) | 大阪歴史博物館 館長 |
- 主要著書・編著書
- 『空間・公・共同体 -中世都市から近世都市へ-』青木書店、1997年
- 『戦国時代、村と町のかたち』山川出版社、2004年
- 『難波宮から大坂へ』和泉書院、2006年
- 『京都の都市共同体と権力』思文閣出版、2010年
- 『近畿の名城を歩く』大阪・兵庫・和歌山編、吉川弘文館、2015年
- 『秀吉と大坂 -城と城下町-』和泉書院、2015年
- 『歴史家の案内する大阪』文理閣、2021年
- 『【築城四百年】徳川大坂城をさぐる~城・人・城下町』清文堂出版、2023年