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難波宮跡・大坂城跡の発掘調査 成果速報

(2026.1.22更新)

令和8年 1月21日(水)~3月30日(月)予定

昨年度に大阪市中央区龍造寺町で行われた「難波宮跡・大坂城跡」の発掘調査の成果を、写真とともにご紹介するミニ展示を行います。
 調査地点は龍造寺谷(注1)の斜面にあり、古墳時代の埴輪や奈良時代の難波宮に関わる瓦が見つかりました。周辺でも埴輪片が確認されており、この谷沿いに古墳が存在した可能性が高いことが分かってきています。『日本書紀』には難波宮造営に伴う古墳破壊の記事があり、今回の出土品はその歴史を裏付ける貴重な資料といえます。
 さらに、地層の上部からは豊臣期(16世紀後半~17世紀初頭)の建物跡や、護岸施設を備えた南北方向の溝が見つかりました。溝やその周辺からは、中国・朝鮮半島産の陶磁器、国産陶器、金箔瓦、埋納銭などが出土しており、当時この一帯に屋敷地があったことを示しています。徳川期(17世紀中頃~19世紀中頃)になると、周辺は大坂城の石垣用石材の保管場所として利用されていたようで、大型石材(いわゆる「残念石」)も確認されました。
 本展示では、これらの調査成果の中から、埴輪や古代の瓦を中心とした主要な出土品を、発掘時の写真とともに期間限定で公開します。古墳時代から近世まで、この地がたどってきた歴史の重なりを感じていただければと思います。

(田中)

 (注1)かつて上町台地の西側にあった谷の一つ。古代から近世にかけて埋め立てられ、現在は緩やかな窪地としてのこる。



埴輪の破片(難波宮跡・大坂城跡出土 大阪市教育委員会蔵) 


豊臣期の金箔瓦(難波宮跡・大坂城跡出土 大阪市教育委員会蔵)


発掘調査地点(大阪市教育員会・大阪府文化財センター2025『大坂城跡』22より作成)

フロア / 10階 コーナー /難波京の風景
10階フロアマップ