切嵌細工
(H26.6.24更新)
平成21年11月18日(水)~ 平成22年1月11日(月・祝)(予定)

切嵌細工の手法で人物をつくり、それを背景となる縮緬の布に縫い重ねている。筥のなかは花柄の洋紙を貼って、華やかに仕上げられている。

切嵌細工の手法でつくった牡丹と木蓮が、縮緬の手提袋の表と裏に縫い付けられている。女性の美しさと清楚さが二つの花で表されている。
切嵌細工とは、布地の一部を切り抜き、そこに別の布を嵌め込んで縫い合わせることで絵柄や文様をつくる技法である。この技法は、古くは陣羽織や火事装束などの背紋や文様に使われていた。明治時代には、切嵌細工は女学校などで和裁の教材として扱われ、また昭和戦前期には「手芸」の一種として嗜まれていた。
今回展示の作品は、明治7年頃に生まれた堺の八星ツネ氏が明治中期に制作したものです。この機会に是非、明治時代の女性が丹念に仕上げた手芸品と、その制作の技をご覧下さい。 (伊藤廣之)
フロア / 7階 | コーナー / 美術工芸の諸相コーナー |
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