
(H30.10.31更新)
大阪歴史博物館では「近世考古学の提唱」がなされて50年にあたる2019年2月に、近世考古学関連三研究会(江戸遺跡研究会、関西近世考古学研究会、近世陶磁研究会)と共同で下記の研究会を開催します。
開催趣旨 | |
近世における地域、階層、家族、氏族、嗜好などによって形成されたグループの成員によるいわゆる共食は、前代に比して多様化します。そして、多くの場合、飲酒行為を伴う場として様式化、一般化されてきました。 本大会では、「酒」と「宴」にスポットをあて、酒の生産・流通、消費における酒器や運搬容器などの道具、および飲酒を伴う文化的行為である宴の内容、場などについて、明らかになった考古学的成果とその文化的・社会的・経済的背景について文献史料などと合わせて考えていきます。 2019年は、日本考古学協会第35回総会において加藤晋平氏、中川成夫氏による「近世考古学の提唱」がなされて50年にあたります。本会はそれを継承・発展していくことを念じて、近世考古学関連三研究会(江戸遺跡研究会、関西近世考古学研究会、近世陶磁研究会)が合同企画した大会です。 |
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テ ー マ | 「近世の酒と宴」 |
期 日 | 2019年(平成31年)2月9日(土)、10日(日)、11日(月・祝) |
会 場 | 大阪歴史博物館 |
参加方法 | 自由参加です。参加費は無料です。 (出欠についての連絡は必要ありません。当日ご参加下さい。) |
資 料 代 | 希望者のみ 実費 一般 4,000円~5,000円程度の予定 学生(院生を含む)は学生価格として1,000円~2,000円程度の予定 |
日程
2月9日(土)
12:30 受付開始 13:00~13:30 開会行事 |
◆記念講演 |
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13:30~14:20(60分)「「近世考古学の提唱」から50年 ―近世考古学のあゆみ―」 古泉 弘(江戸遺跡研究会 世話人代表) |
◆第1セッション テーマ「醸造・輸送」 |
14:30〜15:15(45分)「近世酒造遺構の特徴 ―酒の町伊丹郷町を事例に―」 赤松 和佳(伊丹市教育委員会) 15:25~16:10(45分)「近世から近代の大坂の酒造業とその関連産業の分布について」 杉本 厚典(大阪歴史博物館) 16:10〜16:40(30分)「第1セッション 総括」 松尾 信裕(大阪歴史博物館) |
2月10日(日)
◆第2セッション テーマ「流通容器(徳利を含む容器すべて)」 |
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9:45~10:30(45分) 「江戸の「徳利」にみる酒類の流通と消費」 水本 和美(東京藝術大学) 10:30~11:15(45分)「酒の運搬容器(通い徳利)について ―伊丹・大坂を中心に―」 赤松 和佳(伊丹市教育委員会) 11:25~12:10(45分)「近世波佐見諸窯における酒に関する磁器製品」 中野 雄二(波佐見町教育委員会) 13:00~13:30(30分)「第2セッション 総括」 長佐古 真也(東京都埋蔵文化財センター) |
◆第3セッション テーマ「飲酒文化(儀礼・遊興等)」 |
13:30~14:25(55分)「江戸の小売酒」 岩淵 令治(学習院女子大学) 14:35~15:30(55分)「近世における酒宴」 原田 信男(国士舘大学) 15:40~16:35(55分)「アイヌ民族と酒 ―漆器>陶磁器の価値観―」 関根 達人(弘前大学) (*第3セッションの総括は行いません。) |
2月11日(月・祝日)
◆第4セッション テーマ「酒器」 |
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9:45~10:30(45分) 「酒器 生産地・肥前 ―江戸中・後期を中心に―」 大橋 康二(九州陶磁文化館) 10:30~11:15(45分)「酒器からみた江戸の飲酒事情」 成瀬 晃司(東京大学埋蔵文化財調査室) 11:25~12:10(45分)「関西出土の酒器について」 渡邉 晴香(富田林市教育委員会) 12:10~12:40(30分)「第4セッション 総括」 渡辺 芳郎(鹿児島大学) 12:40~12:55(15分) 閉会行事 |
紙上報告
◆第2セッション テーマ「流通容器(徳利を含む容器すべて)」関連 |
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「瀬戸・美濃窯における「貧乏徳利」の変遷 ―19世紀の生産状況と容量を中心に―」 山下 峰司(瀬戸市文化振興財団)、春日 美海(土岐市美濃陶磁歴史館) 「流通容器 生産地・丹波」 長谷川 眞(兵庫陶芸美術館) 「近世備前焼の徳利について」 乗岡 実(岡山市教育委員会) 「信楽焼の徳利」 畑中 英二(京都市立芸術大学) 「志戸呂焼の徳利」 河合 修(静岡県教育委員会) 「琉球王国における無釉陶器生産と流通 ―泡盛の需要とその背景―」 吉田 健太(那覇市教育委員会) |
◆第4セッション テーマ「酒器」関連 |
「塗盃の出現と展開」 清水 香(新潟大学) 「佐賀藩の献上土器(かわらけ) ~国元から江戸へ~」 関根 信夫(株式会社四門)、三代 俊幸(佐賀市教育委員会) 「近世京都の酒器 ―公家と土師器―」 新田 和央(京都市文化財保護課) 「酒器・ガラス 横浜外国人居留地 ―山下居留地遺跡の様相―」 天野 賢一(かながわ考古学財団) |
問合わせ先
以下のいずれかの事務局にお問い合わせください。
江戸遺跡研究会 |
〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1 駒場リサーチキャンパス 東京大学埋蔵文化財調査室内 TEL:03-5452-5103 (担当:堀内) |
関西近世考古学研究会 |
〒662-8552 兵庫県西宮市御茶家所町6-42 大手前大学 川口宏海研究室 連絡については下記メールをご利用ください。 Mail:renraku@kankinken1989.sakura.ne.jp |
近世陶磁研究会 |
〒844-8585 佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1 佐賀県立九州陶磁文化館内 TEL:0955-43-3681 FAX:0955-43-3324 (担当:藤原・山本) |