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(2024.3.6更新)
再発見!秀吉の大坂城―金箔瓦と家紋瓦―
 
会 期 令和6年3月6日(水)~5月6日(月・祝)
※火曜日休館(ただし、4月30日(火)は開館)
会 場 8階 特集展示室
時 間 9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで
観覧料 常設展示観覧料でご覧いただけます
主 催 大阪歴史博物館、(一財)大阪市文化財協会

大阪歴史博物館では、令和6年3月6日(水)から5月6日(月・祝)まで、8階特集展示室において、特集展示「再発見!秀吉の大坂城―金箔瓦と家紋瓦―」を開催します。

現在の大阪城は、豊臣秀吉が造った大坂城の上に土を盛り、徳川幕府が新しく造った城です。このことは、いまや広く知られるようになってきました。現在、地下に埋もれていた大坂城の石垣公開施設の建設が進んでいます。施設ができあがれば、訪れる人々がそれぞれの視点で秀吉の大坂城を「再発見」できるはずです。

大坂城は、秀吉政権の考え方や仕組みを見事に体現した城でした。城内やその周辺には秀吉に従う全国の武士たちの屋敷が建ち並び、豪華な瓦や高い石垣は見る者を威圧しました。屋根を美しく見せる瓦は、秀吉の城づくりに欠かせないものであったのです。発掘調査で出土する瓦は、まぎれもなく秀吉の大坂城の一部です。調査で新しい知見が得られるたびに、大坂城が「再発見」され、その成果が長年にわたって蓄積されてきました。本展では、「金箔瓦」と「家紋瓦」に代表される豊臣期の瓦200点ほどを展示し、よく知られているようで実はあまり知られていない秀吉の大坂城の姿を再発見します。

※なお、本展覧会は、地方独立行政法人 大阪市博物館機構と一般財団法人 大阪市文化財協会の包括連携協定に基づいて共催する事業です。


解説リーフレット

解説リーフレット(PDF)はこちらよりダウンロードできます。

解説リーフレット
【3.9MB】
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主な展示資料

展示資料数:約200点
大坂城本丸の瓦と陶磁器 大坂城本丸の瓦と陶磁器
大坂城本丸の瓦と陶磁器
豊臣時代 
大阪市教育委員会蔵
豊臣大坂城の詰ノ丸つめのまる石垣の公開施設を開設するためにおこなった発掘調査で出土した瓦と陶磁器です。この調査では、いまからおよそ40年前に発見された秀吉築造の大坂城の石垣が再発掘されました。豊臣政権最初期に築かれた本丸の具体的な様子を知る貴重な手掛かりになります。
大坂城西ノ丸の金箔桐文鳥衾瓦
大坂城西ノ丸の金箔桐文鳥衾瓦とりぶすまがわら
豊臣時代
大阪市教育委員会蔵
現在の西の丸庭園内における工事に伴う発掘調査で出土した瓦です。豊臣時代の西ノ丸といえば、秀吉の妻・ねねや、後には徳川家康が住んでいたことで知られています。特に、家康が西ノ丸に天守を築いたことなどが糾弾され、関ケ原の戦いに至ったことは有名です。西ノ丸の様子がほとんどわかっていないなかで、唯一知られている豊臣期の遺物として貴重です。
金箔桐文方形飾瓦
金箔桐文方形飾瓦
大阪市指定文化財
豊臣時代
大阪歴史博物館保管
かつて大阪で万博が開催された翌年の昭和46年(1971)、森の宮遺跡の発掘調査で出土しました。金箔も含めてほぼ完全な形を保っています。方形の飾瓦は豊臣期の城郭で盛んに用いられます。4つの穴を釘で留めることにより、屋根の頂部(むねといいます)の側面を装飾したと考えられています。文様は五七の桐文であり、やはり豊臣期の城郭で盛んに用いられるものです。天皇から秀吉に下賜かしされた文様とされています。
山文鳥衾瓦
山文鳥衾瓦とりぶすまがわら
豊臣時代
大阪市教育委員会蔵
奈良時代に後期難波宮の大極殿が築かれた場所には、豊臣時代には屋根を金箔瓦や家紋瓦で飾った大名屋敷が存在したようです。この大名屋敷は、秀吉がその死の直前、大坂に屋敷をつくるよう東国の大名に対して命じたことをきっかけに造られます。「山」の字の瓦は、通称「山形殿やまがたどの」と呼ばれた東北の大名・最上もがみ義光よしあきの屋敷を飾ったと思われ、本拠地の山形城でも出土しています。
金箔龍面瓦
金箔龍面瓦
大阪市指定文化財
豊臣時代
大阪市教育委員会蔵
今年(令和6年)は辰年です。龍は、雲を起こし雨を呼ぶ強い霊力を持つとされる想像上の生き物です。屋根の上の龍には、建物を火事から守る意味が込められていると思われます。目・鼻・口は赤漆あかうるしで彩色され、その他の顔面には金箔が施されています。

関連行事

令和5年度(2023) なにわ歴博講座「金箔瓦と家紋瓦からみた豊臣大坂城」
【日 時】 令和6年3月10日(日)
午後1時30分~3時(受付:午後1時~)
【講 師】 岡本 健(大阪歴史博物館 学芸員)
【会 場】 大阪歴史博物館 4階 講堂
【定 員】 250名
【申込方法】 事前申込制(先着順) インターネットでお申し込みください。
※チケットの販売は1月20日(土)9時から開始です。

お申し込みはこちら
【参加費】 500円
展示解説
【日 時】 ①令和6年3月30日(土)、②令和6年4月27日(土)
※いずれも午後2時から30分程度
【担 当】 ①豆谷浩之(大阪歴史博物館 学芸員)
②岡本 健(大阪歴史博物館 学芸員)
【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい。


プレスリリースはこちら