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外と内に秘められた土器のふるさと

(2024.1.10更新)

2024年1月10日(水)~3月31日(日)(予定)

日本各地に郷土料理や方言といった地域の特徴があるように、土器についても各地域で特徴があり、地域の個性を見出すことができます。今回の展示では大阪市内で出土した古墳時代から平安時代の土器について、作った時の痕跡である外面のタタキメ・内面の当て具痕跡に現れる地域の特徴を基にして、「土器のふるさと」を探ってみました。その特徴から遠くは朝鮮半島や九州地方からも土器が運ばれてきていることがわかります。いにしえの活発な交流の姿をご覧ください。(寺井)

※本展示の基礎となる研究はJSPS科研費22K00994(基盤研究(C)「タタキ板およびタタキ技法の復元を基にした異文化受容の多様性の研究」、研究代表者:寺井誠)の助成を受けたものです。

主な展示資料
1.同心円文が刻まれた木製当て具
長原遺跡(大阪市平野区) 古墳時代後期(6世紀)
当て具と当て具痕跡の残る須恵器
当て具(写真右)は土器の表面を叩く際に、内側から当てて押さえる道具です。ゴルフクラブのような形の先端には同心円文が年輪に沿って刻まれています。なお、左は内面に同心円文の当て具痕跡が残っている須恵器です。

2.鳥足文タタキが施された陶質土器
瓜破遺跡(大阪市平野区) 古墳時代中期(5世紀)
北部九州の平行文当て具痕跡の須恵器
外側の面に鳥の足跡のようなタタキメが残る陶質土器です。この種のタタキメは、朝鮮半島南西部の忠清道や全羅道で多く見つかっています。なお、この地域は古墳時代の日本とかかわりの深い百済・馬韓が勢力を持っていた地域でもあります。

3.九州北部から運ばれた須恵器
大坂城跡下層(大阪市天王寺区) 古墳時代後期~飛鳥時代(6~7世紀)
鳥足文タタキ陶質土器
須恵器甕の底部側の破片で、内面に写真のような平行文当て具痕跡が残っています。同様の須恵器は福岡県など九州の北部で数多くあり、そこからの運び込まれたものと思われます。
フロア / 10階 コーナー /特設展示コーナー
10階フロアマップ