(2025.1.19 更新)
豊臣大坂城本丸の最新成果
-大阪市教育委員会・(一財)大阪市文化財協会による発掘調査 写真展-
今年4月の公開を間近に控えた「大阪城 豊臣石垣館」の開設のための発掘調査の成果から、2つのトピックを紹介します。
(岡本)
秀吉晩年に新造か 未知の礎石建物
その礎石建物は、現在の大阪城天守閣にほど近い、大坂城の本丸で見つかりました。
豊臣時代には、秀吉やその家族が住まう奥御殿がある「詰ノ丸」を
取り囲む「中ノ段」の一画であった場所です。
注目すべきは、大坂城本丸の構造を詳しく記した中井家の指図には、
この建物が描かれていなかったことです。
織豊期最大級の円形棟板瓦
大坂城跡出土 大阪市教育委員会蔵
織豊期には、屋根の頂部(棟といいます)を豪華に飾り立てる瓦が盛んに用いられます。
「棟板瓦」はそのうちの一つで、円形のものと方形のものとがあります。
今回見つかったものは破片ですが復元すると直径およそ48㎝を測り、
現状で見つかっている織豊期の円形棟板瓦の中で最大級のものです。
※写真部分が出土品で、イラスト部分は推定です。
開催日時 |
令和7年1月19日(日)~3月31日(月)(予定) |
場 所 |
大阪歴史博物館 1階 エントランス |
観 覧 料 |
無料 |