タイム・カプセルEXPO’70本体の三次元データ公開
当館が所蔵する近現代の“大阪の宝”であるタイム・カプセルEXPO’70はアジア初の万博開催となった日本万国博覧会(以後、大阪万博)のレガシーを継承する文化財です。2025年度、55年ぶりに大阪で万博が開催されたことを機に、再びその存在が注目されました。今後もカプセルの存在を広く発信し、来館者の鑑賞体験を深めるとともに大阪万博のレガシーを引き継ぐことを目指し、三次元データを「Sketchfab」にて公開します。
タイム・カプセルEXPO’70とは
大阪万博開催を記念して毎日新聞社と松下電器産業株式会社によってつくられました。特殊ステンレス鋼で製造された高さ129.6cm、径124.0cm、重量1.74t の球形で収納品を含めると総重量は 2.12tとなります。当館では1階の大阪城方角 (北東)に面したエリアにて常設しており、 無料でご覧いただけます。
三次元データ制作
今回、カプセルの三次元データをスキャニングとフォトグラメトリのハイブリッド作業によって制作しました。スキャニングにはFreeScan Trak Novaという機材を用いました。これは飛行機などの重工業製品のスキャニングに用いられることが多いスキャナーです。大型の文化財のデジタルアーカイブに用いる事例は多くありませんが、工業技術を用いてつくられたカプセルの特色を捉えるため、起用しました。
これによって、全面サンドブラスト仕上げで加工された本体の表面をマーカーなしでスキャニングし、文化財と工業製品両方の特性を保持したデータを生成することができました。