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(2025.2.4更新)
「たんけん!となりの<ruby>町工場<rt>まちこうば</rt></ruby>」
 
会 期 令和8年(2026)4月8日(水)~6月29日(月)
※火曜日休館、ただし5月5日(火・祝)は開館。
会 場 8階 特集展示室
時 間 9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで
観覧料 常設展示観覧料でご覧いただけます
主 催 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館では、令和8年(2026)4月8日(水)から6月29日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「たんけん!となりの町工場まちこうば」を開催します。

明治初期の大阪は、明治維新の影響によって経済が低迷していましたが、大阪砲兵ほうへい工廠こうしょう造幣寮ぞうへいりょう(現在の造幣局)という二つの官営工場をきっかけに産業都市として発展し、明治期末から繊維産業や機械金属工業が盛んとなりました。大正期から昭和初期にかけて、臨海部や北東部を中心に工場が増加していきますが、多くの工場が数人から数十人規模で独自の製造技術に特化した、町工場でした。町工場が大阪の産業都市としての土台をつくり、その発展を支えてきたといえるでしょう。

本展では、鉄工所、製材所、硝子加工所などの大阪市内ゆかりの町工場に関する大正・昭和期の資料を中心に展示し、現在のわたしたちのくらしに身近なものづくりの歴史を紹介します。


主な展示資料

展示資料数:約30件
白象唐子遊図皿
硫酸肥料株式会社発動機
大正期 大阪歴史博物館蔵
堺市にあった硫酸肥料株式会社(漂白剤ひょうはくざいなどを製造)に設置されていた発動機を写しています。この発動機は、現在の大阪市大正区にあった鉄工所で製造されました。鉄工所の創業者は、広島県の出身で来阪後、鉄工所で働きながら技術を学びました。
 大正期に大阪市内の工場を紹介した書籍の中では「大阪にける個人鉄工所の発動機製作者の巨擘きょはく」とあり、優れた技術を持つ人物であったことがわかります。
犬張子
村田製材所
大正期 大阪歴史博物館蔵
村田製材所を写した一枚です。筏師いかだし貯木場ちょぼくじょうから村田製材所に木材を運搬してきた様子をとらえています。村田製材所は明治期に創業し、現在の大阪市大正区にありました。
 大正区には、大正7年(1918)に大阪木材市場土地株式会社が設立され、千島町共同市場(小林町市場)や貯木場が設置されると製材所も軒を連ね、賑わいを見せました。
伏見人形
硝子研磨用砥石
昭和戦後期~平成期 大阪歴史博物館蔵(片岡正行氏寄贈)
東淀川区柴島くにじまにあったライト照明(昭和8年に片岡硝子加工所として創業、現在は箕面市)にて切子きりこの製作に用いられた道具です。
 切子の製作には、割り出し、あらずり、石かけ、磨きなどの工程があります。本資料は石かけという、半透明状(すり硝子状)になった硝子の加工面を円形の砥石部分を回転させて磨き滑らかにする工程で用いられました。
犬張子
切子藍被せ酒器形ガラス花入
昭和戦前期 大阪歴史博物館蔵(片岡利英氏寄贈)
ライト照明の片岡利英氏(1909~2002)による戦前の作品です。角樽つのたるを模し、素地に藍色の硝子をコーティングし、円形などの切子がほどこされています。幕末から明治初期に薩摩さつま藩で誕生した硝子細工である薩摩切子の技法に影響を受けていると考えられ、技術力の高さと先進性が感じられます。
 なお、薩摩切子は明治初期に製造法が途絶えたとされますが、昭和50年代から昭和60年代にかけて大阪の切子職人らによって本格的な復刻が行われました。

関連行事

展示解説
【日 時】 ①令和8年4月29日(水・祝)、②5月30日(土)、 ③6月28日(日)
いずれも、午後2時から30分程度
【担 当】 猪岡 叶英(大阪歴史博物館 学芸員)
【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい。(※事前申込不要)

わくわく子ども教室「まちこうばクイズ~クロスワードパズルにちょうせん~」
展示のミニ解説(20分程度)を行った後、クロスワードパズルを解きます。
【日 時】 ①令和8年5月4日(月・祝)、②5月5日(火・祝)
いずれも、午前10時および午後2時30分から1時間程度
【担 当】 猪岡 叶英(大阪歴史博物館 学芸員)
【会 場】 大阪歴史博物館 8階 特集展示室
【定 員】 各回先着20名(受付時間:各回の15分前)
【参加費】 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい。(※事前申込不要)

なにわ歴博講座
「町工場を支えた人びと―大阪の切子職人の技とこころ―」
【日 時】 令和8年6月20日(土)
【講 師】 猪岡 叶英(大阪歴史博物館 学芸員)
【会 場】 大阪歴史博物館 4階 講堂

※詳細は、決まり次第当館ホームページにてお知らせします。


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