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流通の大動脈、中世の淀川

(2026.4.13更新)

令和8(2026)年4月1日(水)~

中世(とくに平安・鎌倉時代)の大阪の姿を、鮮やかに思い描ける人は多くないかもしれません。
 しかし、淀川に目を向けると、その風景はぐっと身近になります。首都・京都と、瀬戸内海を通じて国内外へ広がる航路を結ぶこの川は、まさに人と物が行き交う“流通の大動脈”でした。
 今回展示する「吉備系土師器椀」は、そうした輸送に携わった人々が携えていた器と考えられています。現代でいえば、長距離輸送を担うドライバーの私物にたとえられます。行き交う船、人々の往来、そして活気に満ちた川辺のにぎわい。この小さな椀から、そのような当時の様子を想像できます。

(岡本)

吉備系土師器椀
淀川河床(大阪市旭区・赤川廃寺)採集
鎌倉時代(12世紀末~13世紀)
大阪歴史博物館蔵(江谷寛氏寄贈)
吉備系土師器椀
本来は吉備地域(現在の岡山県周辺)で使われるために作られた土器ですが、遠く離れたこの地で見つかりました。このことは、吉備から淀川を経て京都などの消費地へと向かう人々の存在を示唆しています。長い旅路のなかで運ばれた一つの椀は、広域的な物流と人の移動を静かに語りかけてくれます。

フロア / 9階 コーナー /津・道・まち
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