建築家・片岡安の「大阪市公会堂コンペ図案」
(2026.10.23更新)
令和8(2026)年10月21日(水)~ 11月30日(月)(予定)
大阪市中央公会堂(北区中之島)は、大阪を代表する近代建築のひとつです。株式仲買人の岩本栄之助が建設資金の寄付を申し出、デザイン案は当時第一線で活躍していた建築家17名による懸賞競技(コンペティション)で実施されました。現在の公会堂外観や内装は、1等に選ばれた岡田信一郎の原案をもとに実施設計されたものです。
指名された建築家のひとり片岡安(1876ー1946)は、日本銀行大阪支店の建設をきっかけに来阪し、辰野金吾とともに建築事務所を大阪に開設します。片岡は建築家だけではなく、都市計画家や実業家としても活躍し、日本生命保険取締役や大阪商工会議所会頭、故郷である金沢市の名誉市長なども務めた実力者でした。また御堂筋建設につながる建築法規の整備にも尽力しています。
多方面で功績のある片岡ですが、現存する建築や関連資料は多くなく、一式全てが残る公会堂のコンペ図案は、彼の建築手法を知る手がかりとなる貴重な資料といえるでしょう。配景図は墨の濃淡のみで表現されており、窓上部や屋根周辺の装飾は幾何学的に崩し、実現性の高いデザインでまとめられています。
令和8年は片岡安の生誕150年、没後80年にあたります。この機会に、「大阪市公会堂新築設計指名懸賞競技応募図案」のうち片岡安の図案を展示公開します。
(阿部)
| フロア / 7階 | コーナー / 近代都市の建設 |
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