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8ミリ映像・黒部峡谷への旅行

(H26.6.24更新)

平成21年6月24日(水)~9月14日(月)(予定)

藤井健次郎氏撮影8ミリ映像
藤井健次郎氏撮影8ミリ映像

藤井健次郎氏撮影8ミリ映像 本館蔵 藤井總一氏寄贈

黒部峡谷(富山県)は、北アルプスに発する黒部川の大峡谷です。大正期より、都市部に電力を供給するための発電所建設が進みました。工事用の専用鉄道(現在の黒部峡谷鉄道)も敷設されています。

専用鉄道には一般客の便乗も許されたため、昭和初期には観光地として有名になりました。関西からも、登山・ハイキングの愛好者らが訪れるようになっていきます。

今回公開する映像は、昭和12年(1937)7月17日に、兵庫県西宮市に在住していた藤井健次郎氏が撮影した8ミリ映像です(約10分)。黒部峡谷の入口にあたる宇奈月温泉から、専用鉄道に乗って進み、猿飛の奇勝や奥鐘橋などの名所を写しています。その前年に完成したばかりの黒部第二発電所も姿を見せています。

黒部峡谷は、渓谷美という自然の要素と、電源開発という近代産業の発展とが、ひとつに結び付いて誕生した観光地でした。この映像は、その観光の実態をフィルムにとどめたものとして貴重な資料といえます。

なお、映像とあわせて、黒部峡谷に関する絵葉書なども展示します。

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