大坂城下町周辺で出土した貝と鳥の骨
(H26.6.13更新)
平成23年1月5日(水)~ 3月28日(月)(予定)

大坂城下町周辺で出土した貝類(中世~近世)
船場地域北部で見つかる中世の貝塚は、周辺河口部で獲れるヤマトシジミが主体を占めます。豊臣期以降、屋敷地のゴミ穴から出土する貝類は、遠隔地産を含めて種類が激増し、経済・物流の中心となった大坂へ、全国の水産物が流入してくる様子がうかがえます。

大坂城下町跡で出土した鳥の骨(17世紀中ごろ)
高麗橋三丁目の調査ではハト科・スズメ目・ニワトリを主体に、キジ科・ウズラ・チドリ目・カモ科・サギ科・コウノトリ科・ツル科など、多種の鳥の骨が見つかりました。そのうち、ハト科やスズメ目は鷹狩り用のワシ・タカ類の餌であった可能性があります。
腐りにくい貝殻や骨は発掘調査で見つかる数少ない食べ物の一つですが、まとまって展示される機会は多くありません。今回は大坂城下町周辺で出土した中・近世の貝と鳥の骨にスポットを当て、食文化やその変化について最新の研究成果をご紹介します。また、同じコーナーには調理具や食膳の道具など、江戸時代のさまざまな道具類を展示しました。
フロア / 9階 | コーナー / まちの生活 |
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