切嵌細工(きりばめざいく)
(H26.6.12更新)
平成23年12月21日(水)~ 平成24年2月13日(月)(予定)

明治時代 堺市 八星ツネ氏制作 本館蔵
切嵌細工の手法で人物をつくり、それを縮緬の布地に縫い重ねている。筥のなかは花柄の洋紙を貼って、華やかに仕上げられている。

明治時代 堺市 八星ツネ氏制作 本館蔵
切嵌細工の手法で牡丹と木蓮をつくり、それを縮緬の手提袋の表と裏に縫い付けている。女性の美しさと清楚さを、二つの花によって表現したものとなっている。
切嵌細工とは、布地の一部を切り抜き、そこに別の布を嵌め込んで縫い合わせることで絵柄や文様をつくる技法である。この技法は、古くは陣羽織や火事装束などの背紋や文様に使われていた。明治時代になると、切嵌細工は女学校などで和裁の教材として扱われ、また昭和戦前期には「手芸」の一種として嗜まれていた。
今回展示の作品は、明治7年頃に生まれた堺の八星ツネ氏が明治中期に制作したものです。この機会に是非、明治時代の女性が丹念に仕上げた手芸品のすばらしさをご覧下さい。 (伊藤廣之)
フロア / 7階 | コーナー / 美術工芸の諸相コーナー |
![]() |