後期難波宮で使われた柱根
(H26.6.10更新)
平成24年7月4日(水)~11月19日(月)(予定)

五間門区画の塀が見つかった状況

掘立柱の断面と見つかった柱根
後期難波宮の発掘調査では、瓦は多く見つかるものの、柱や梁などの建築部材はほとんど見つかりません。見つかった数少ない例の一つが、今回展示する掘立柱の柱根です。
この柱は、後期難波宮朝堂院の西側にある五間門区画の塀に使われていました。柱の底にはノコギリの跡が見られ、表面には工具の跡も若干見られます。樹種はコウヤマキと考えられます。
コウヤマキは古墳時代には棺材として重宝され、藤原宮や平城宮などの宮殿建築では、ヒノキと並んで柱材としてよく用いられました。
今に残る難波宮の柱根を、この機会にぜひご覧ください。(李陽浩)
フロア / 10階 | コーナー / 特設展示コーナー |
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