豊臣時代のちょっとかわったモノ
(H26.6.10更新)
平成24年11月5日(月)~ 平成25年2月4日(月)(予定)

呪文が書かれた墨書土器
豊臣時代 16世紀後葉~17世紀初頭
公益財団法人大阪市博物館協会大阪文化財研究所 保管

犬形土製品
豊臣時代 16世紀後葉~17世紀初頭
公益財団法人大阪市博物館協会大阪文化財研究所 保管
豊臣時代の発掘調査では、陶磁器や装飾品などの日常用品だけでなく、武器や扉の金具などさまざまなものが見つかりました。そのなかから、おまじないに関する資料を紹介します。
まずは「急々如律令」と墨で書かれた土器。日本では古代から道教や陰陽道などの呪文として用いられた常套句で、厄除けの意味があると言われます。この土器は惣構の西端にあった武家屋敷の建物の下から見つかっていることから、おそらく地鎮などの目的で用いられたものと考えられます。
次に犬形の土製品。使い方ははっきりしていませんが、犬はお産が軽いということから、安産のお守りとして使われたと考えられています。徳川期には見られず、ほとんどのものが豊臣期に限られるという点で注目されます。大小2種類があり、胴の長いタイプところっとしたタイプがあります。(加藤俊吾)
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