
金曜歴史講座とは、(公財)大阪市博物館協会 大阪文化財研究所とともに行う普及啓発事業として、大阪の歴史や文化財の最新情報をお届けする連続講座です。
※講師は全て大阪文化財研究所の職員です。
第2シーズン 速報展直前!最新の重要発掘成果
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- 第142回 9月6日(金)
- 櫻田 小百合
- 加美遺跡周辺の古代 -最近の発掘調査成果をふまえて-
- 平野区北部から東大阪市・八尾市にかけては、古代に物部氏と関連が深かった地域として知られています。また、加美遺跡北東部の発掘調査では、奈良時代の大溝から人面墨画土器や絵馬などが出土しており、一般的な農村とは異なる重要な場所であったと考えられていました。これまでの発掘調査成果から、加 美遺跡周辺の古代にせまりたいと思います。
- 第143回 9月13日(金)
- 田中 裕子
- 弥生の墓と古墳 -2012年度長原遺跡発掘成果より
- 平野区長原遺跡で見つかった弥生時代後期の方形周溝墓と古墳時代中期の長原217号墳。方形周溝墓は、弥生時代の墓としては市内最大級の大きさで、土器棺やたくさんの供献用の土器が発見されました。一方、長原217号墳は規模の小さい方墳ですが、木棺が残っており骨や歯、漆塗の竪櫛、鉄器などが見つかっています。時代の異なる2基の墓を中心に、調査成果をご紹介します。
- 第144回 9月20日(金)
- 小倉 徹也
- 70年の時を超え、弥生時代前期の瓜破ムラの発見 -瓜破遺跡の調査成果から-
- 環濠の可能性がある大溝など、弥生時代前期末の集落が発見された平野区瓜破遺跡の調査成果を紹介します。大溝には多量の土器が捨てられており、大溝の東側では何度も建て替えられた建物の柱穴や炉跡が多数見つかりました。今回の発見により、戦前・戦後に同遺跡で得られていた学史上の成果をおよそ70年ぶりに、そしてより明確に示すことができました 。
- 第145回 9月27日(金)
- 市川 創
- 四天王寺の南に古代大型建物群あらわる-天王寺区悲田院町の発掘調査から
- 四天王寺の南500mで行った発掘調査で、古代都市「難波京」の想定南端線をまたぐ大型建物群が姿を現しました。出土した土器などから、7世紀の終わり頃の遺跡と推測できます。建物群は難波京外のものなのか?その性格は貴族邸宅なのか、はたまた役所か?難波京や平城京に関する最新の研究成果も参照し、謎の建物群に迫ります。
- ※演題・内容等は、予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
開催場所 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内 |
時 間 | 午後6時30分~7時45分 |
定 員 | 250名 |
申込方法 | 当日先着順 ※午後6時より受付開始 |
参加資料代 | 各回 200円 |
問い合わせ | (公財)大阪市博物館協会 大阪文化財研究所 「金曜歴史講座」係 電話:06-6943-6833 大阪歴史博物館「金曜歴史講座」係 電話:06-6946-5728(代表) ※火曜日は休館です |