

京都御所(京都市)
昔の人たちは、どんな「日帰り行楽」を楽しんでいたのか? この講座は、実際に現地を訪ねて、昔の観光を追体験する企画です。江戸時代の名所図会や近代の案内書などを参考にしながら、探訪してみましょう!
6回目の今回は、京都御所を探訪! 御所は、江戸時代には観光名所でもありました。現在の「京都御苑」で近世・近代の御所の様子をさぐるとともに(特別参観エリア「京都御所」は見学しません)、平安京の「大極殿跡」「羅城門跡」などをめぐります。(2回連続講座)
大極殿跡と羅城門・西寺跡コース

大極殿跡碑(京都市上京区)
京都御所は、江戸時代、地方からやってきた人などが、お公家さんを見物する場所でもあり、京都観光地のひとつでした。
しかし、現在の御所は「里内裏」から発展したもので、平安京の内裏とは全く異なったものです。第1回は、いにしえの平安京の跡地を訪ねます。まず、平安京創生館(中京区)で概要を把握した後、その近辺に残る内裏跡地や、石碑がある大極殿跡などをめぐります。さらに南区に移動し、朱雀大路の南端の門である羅城門跡や、東寺とともに建設された西寺跡などを訪ねます。
現在では、どの場所も市街地化されていますが、当時の位置や規模などを考えてみましょう。
行程の目安 | 約5km |
解散 | 午後5時(予定)、東寺(最寄り駅・近鉄東寺) |
京都御所とその周辺コース

九条池(京都御苑内)
現在の京都御所は、もともとは天皇の仮の居所である「里内裏」のひとつが定着化したものです。今のように、土塁に囲まれた公園となったのは明治維新後のことで、それまでは御所のまわりに公家屋敷が立ち並ぶなど、全く異なる風景を呈していました。公家の参内の際に出入口となる宜秋門付近は、公家見物をする絶好の場所でもあったのです。
まず、閑院宮邸跡で御所の歴史に関する展示を見学し、九条家跡にあった拾翠亭、九条池などを見学します。さらに御苑内を歩き、明治天皇が誕生した中山邸跡(祐井など)や、近衛邸跡などを見ていきます。(※紫宸殿などのある「京都御所」(特別参観エリア内)は、見学しませんのでご注意ください)
最後に、昨年11月、同志社大学に開設され、上京の歴史なども展示する同志社ギャラリーを見学する予定です。
行程の目安 | 約3km |
解散 | 午後5時(予定)、地下鉄「今出川」駅 |
大阪歴史博物館 見学会 昔の観光地を旅する2014 -京都御所の歴史を訪ねて- |
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日 時 | 平成26年3月16日(日) 午後1時~5時 「大極殿跡と羅城門・西寺跡」 平成26年3月22日(土) 午後1時~5時 「京都御所とその周辺」 |
集合場所 | 現地見学1 JR山陰線「円町」駅 改札口集合 現地見学2 地下鉄・烏丸線「丸太町」駅 北改札口(地下)集合 ※受付は、いずれも開始の15分前から行います。 |
講 師 | 船越幹央・伊藤 純(当館学芸員) |
参 加 費 |
1000円(2回通し、保険料を含む。交通費は参加者負担) ※第1回は、途中JR二条から西大路まで電車移動(190円)。 ※第2回は京都御苑「拾翠亭」の見学料(100円)が別に必要です。 |
定 員 | 30名(事前申込み制。応募多数の場合は抽選) |
お申込先 | 往復ハガキにて、1)住所 2)氏名 3)連絡先電話番号、返信面に返信先を明記の上、下記宛にお申し込みください。なお、応募はがき1枚につき、2名まで申し込めます。
参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。 |
お問い合わせ | 大阪歴史博物館 「昔の観光地」係 TEL 06-6946-5728 |
※本講座は、現地を歩いて移動しますので、歩きやすい靴・服装でご参加ください