
(H25.9.18更新)
特集展示「新発見!なにわの考古学2013」の関連行事の一つとして10月14日(月・祝)に「大阪の歴史を掘る2013」講演会を開催します。
今回は、奈良文化財研究所客員研究員の深澤芳樹氏にご講演いただきます。弥生時代は、日本列島で本格的な水稲農耕を始めてから、巨大な前方後円墳を築くよう古墳時代に入るまでの時代をさします。大阪河内は近畿地方でもいち早く本格的な弥生時代に移行し、中期に特に華麗な櫛描文を展開した先進地域としてよく知られています。
講演では、中期弥生土器の詳細な観察に基づく、櫛描文の施文具の特定、タタキ技法の伝来と受容、調整法の地域差などについて、最新研究の現状をご紹介いただきます。
また、大阪文化財研究所の絹川一徳が、大阪市内の発掘調査の最新成果を紹介します。瓜破遺跡で見つかった弥生時代前期末の土器群や長原遺跡の方形周溝墓、難波宮跡で見つかった木製品や江戸時代の手工業生産など、さまざまな話題を提供します。

弥生時代前期末の土器群(平野区瓜破遺跡)
瓜破遺跡では、環濠の可能性がある大溝など、弥生時代前期末の集落の一部が初めて発見されました。大溝には弥生時代前期末の多量の土器が短期間に捨てられており、溝の東側では弥生時代前期末以降に何度も建て替えられた建物の柱穴や炉跡が多数見つかりました。
特集展示「新発見!なにわの考古学2013」関連行事 『大阪の歴史を掘る2013』講演会 |
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主 催 | 大阪歴史博物館 |
日 時 | 平成25年10月14日(月・祝) 午後1時30分~4時30分(午後1時より受付) |
会 場 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内 |
内 容 |
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定 員 | 250名(当日先着順) |
料 金 | 500円(資料代を含む) |
参加方法 | 当日直接会場にお越しください |