
今や日本にとって、「近くて近い国」となった韓国。その韓国がある朝鮮半島は、古くから日本列島と文化的に密接な関係にありました。
本講座では、考古学・歴史学・建築史の研究の中でのトピックをとり上げながら、朝鮮半島と日本列島の交流史や比較文化史を解説します。講座を通じて、朝鮮半島や日本の歴史・文化に対する理解を深め、隣国に対してさらに親しみをもっていただけたらと思います。
講座の内容
第1回:8月7日(水) 講師:寺井誠
「文化をはぐくむ海・山・川-朝鮮半島の歴史・地理と自然環境-」

ユーラシア大陸から東側に突き出した朝鮮半島。ここにはさまざまな自然環境があり、独自の文化がはぐくまれました。
第1回の講座では、講師がこれまで撮影した風景写真を交え、各地の自然環境や地域を代表する史跡を紹介しながら、朝鮮半島の歴史・地理・自然環境の概要について解説します。
第2回:8月14日(水) 講師:寺井誠
「半島と列島を結ぶ-海岸部の交流拠点集落について-」

朝鮮半島と日本列島の人々は古くから交流していたのは確かですが、彼ら/彼女らはどこで出会っていたのでしょうか?
最近の調査・研究の進展により、明らかになってきた交流拠点のいくつかを紹介しながら、日本の弥生~古墳時代、朝鮮半島の原三国~三国時代の相互交流について話します。
第3回:8月21日(水) 講師:李陽浩
「寺院建築の魅力-古代の遺跡から現存する古建築まで-」

韓国には、百済弥勒寺、新羅皇龍寺など、古代の寺院遺跡が多くあります。一方で、高麗時代にさかのぼる建物など、古建築も各地に残っています。
ここではその魅力を紹介するとともに、日本との関係についても考えてみたいと思います。
第4回:8月28日(水) 講師:大澤研一
「朝鮮通信使の大坂訪問記-対馬宗家文書から-」

江戸時代に12 回日本へやってきた朝鮮通信使。外交使節団への対応は昔も今もかわらず大変で、ずいぶんと気を使うものでした。
その責任者だった対馬の宗家に残った膨大な古文書のなかから大坂での通信使の行動と日朝両国の交流にまつわる話をえらび、ご紹介します。
連続講座 朝鮮半島と日本列島 -その交流の歴史をたどる- | |
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日 時 | 平成25 年8月7日、14 日、21 日、28 日 いずれも水曜日、午後2時~4時 |
会 場 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内 |
講 師 | 当館学芸員 大澤研一・李陽浩・寺井誠 |
定 員 | 250名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選) |
料 金 | 2,000円 (4回通し、初回受納) ※参加されない回があっても返金できませんので、あらかじめご了承ください。 |
応募条件 | 4回通しで参加できる方 |
申込方法 | 往復はがきに、郵便番号・住所・氏名・連絡先電話番号、返信用はがきの宛先を必ず書いて、お申し込みください(はがき1枚につき1名の申し込みに限ります)。
※参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。 |
問い合わせ | 大阪歴史博物館 「朝鮮半島と日本列島」係 (電話)06-6946-5728 |