

平成27年(2015)は、大坂夏の陣から400年目にあたります。豊臣秀吉が建設し、大坂の陣で打撃を受けた後、「天下の台所」として復興を遂げた大坂。この近世都市・大坂を、約30年にわたる発掘調査から紹介する特別展「大坂-考古学が語る近世都市-」(4月18日(土)~6月8日(月))の開催にあわせて、考古学散歩を実施します。夏の陣が始まった旧暦4月の直前にあたるこの時期に、「大坂の陣と復興の道のり」を歩きます。案内人は大坂城や大坂城下町、蔵屋敷を発掘調査した経験を持つ4人がつとめます。
見学コースのご案内
※下記のコースや集合・解散場所については、若干の変更が生じる場合もございますが、ご了承ください。
第1回 5月10日(日)午後1時~4時
豆谷浩之
(大阪歴史博物館学芸員)
大坂城とその周辺
特別史跡大阪城とその周辺を歩きます。大坂本願寺時代の焼けた 建物跡、豊臣時代の詰の丸の石垣・三の丸・山里丸などが発掘調 査されており、これらの調査地点をたどります。また江戸時代の 多聞櫓・千貫櫓・六番櫓なども外から見学し、見所を説明します。
集合:大阪歴史博物館1階入口前
解散:地下鉄谷町線「天満橋」駅(予定)
第2回 5月17日(日) 午後1時~4時
松本百合子
(大阪歴史博物館学芸員)
大坂蔵屋敷
江戸時代、各藩が中之島に設けた蔵屋敷をめぐります。発掘調査で 明らかになってきた広島藩、佐賀藩、高松藩蔵屋敷の船入や建物配 置について現地で確認します。さらに調査で出土した様々なモノを 通して、蔵屋敷での生活について触れてみたいと思います。
集合:地下鉄堺筋線「北浜」駅北側改札前
解散:京阪中之島線「中之島」駅(予定)
第3回 5月24日(日) 午後1時~4時
松尾信裕
(大阪歴史博物館学芸員)
大坂城下町
大川南岸に広がっていた豊臣初期の城下町は、江戸時代に堀川が 設けられて西へと拡大します。発掘された武家屋敷跡、魚市場跡、 高麗橋や道修町などをめぐり、大坂城下町の構造をつかみます。 さらに出土品から大坂の産業を考えてみたいと思います。
集合:地下鉄谷町線「天満橋」駅北側改札前
解散:地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅(予定)
第4回 5月31日(日) 午後1時~4時
積山洋
(大阪文化財研究所学芸員)
豊臣期大坂城惣構の南辺を歩く
大坂の陣の激戦地となった大坂城惣構の南東から南辺を踏破します。 真田出丸跡(推定地)をはじめ、起伏に富んだ地形を歩き、豊臣方 が築いた防御網を体感したいと思います。
集合:JR 環状線「森ノ宮」駅北側改札前
解散:地下鉄長堀鶴見緑地線「松屋町」駅(予定)
考古学入門講座 なにわ考古学散歩 大坂の陣と復興の道のりを歩く |
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主 催 | 大阪歴史博物館・公益財団法人大阪市博物館協会大阪文化財研究所 |
日 時 | 平成27年5月10日、17日、24日、31日 計4回(いずれも日曜日) |
見学時間 | 各回午後1時~4時 |
参 加 費 | 2,000円(4回分、保険料含む。交通費は参加者自己負担。参加されない回があっても返金いたしません。) |
定 員 | 30名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選) |
応募条件 | 4回通しで参加できる方 |
歩く距離のめやす | 一回の行程で約3kmを歩きます。 |
主な見学場所 | 大坂城跡(中央区)、大坂城下町跡(中央区)、大坂城の惣構(中央区・天王寺区)など |
申込方法 | 往復はがきに、郵便番号 ・住所・氏名・連絡先電話番号、返信用はがきの宛先を必ず書いて、下記宛にお申し込みください。 (はがき1枚につき1名の申し込みに限ります。同一人の重複応募は不可です)
参加申し込みをされた方の個人情報は、この事業に関する連絡のみに使用します。また、本人の同意なしに個人情報を第三者に開示・提供することはありません。 |