
(H27.11.2更新)
特集展示「新発見!なにわの考古学2015」の関連行事の一つとして12月5日(土)祝)に「大阪の歴史を掘る2015」講演会を開催します。
今回は、奈良県立橿原考古学研究所共同研究員・桜井市纒向学研究センター共同研究員の森岡秀人氏にご講演いただきます。大阪市加美遺跡の墳墓群は、紀元前の弥生時代中期後半と紀元後になる弥生時代後期末~古墳時代前期に築造のピークがみられ、社会の変動期を知る被葬者が数多く眠っていたところです。
この講演では、「卑弥呼の生きた時代」とも重なる後者のようすを紹介しつつ、この頃の日本列島がどのような方向に向かっていた社会であるかを探り、古墳が出現してくる歴史的な背景を考えます。
昨今、庄内式長期編年説も登場し、纒向遺跡が2世紀前半に現れるといった意見も数多くみられ、考古学の根幹とも言うべき年代論がさらに流動的になってきました。その争点も整理しながら、加美遺跡墳墓群の発掘成果が今後果たす役割などを展望したいと思います。
また、当館の杉本厚典が、「新発見!なにわの考古学2015」で展示している、大阪市内の平成26年度の発掘調査の成果を紹介し、新たに得られた知見について解説し、さまざまな発見の持つ意義を考えます。

加美周溝墓土器群
特集展示「新発見!なにわの考古学2015」関連行事 『大阪の歴史を掘る2015』講演会 |
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主 催 | 大阪歴史博物館 |
日 時 | 平成27年12月5日(土) 午後1時30分~4時30分(午後1時より受付) |
会 場 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内 |
内 容 |
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定 員 | 250名(当日先着順) |
料 金 | 500円 |
参加方法 | 当日直接会場にお越しください |