前期難波宮「朱雀門」の焼けた柱穴(はぎ取り)
(H28.6.10更新)
平成28年6月8日(水)~
『日本書紀』朱鳥元年(686)の記事には前期難波宮が火災で全焼したことがみえますが、その事実を具体的に示すのが建物の柱穴に残る火災の痕跡です。宮城南門(朱雀門)の柱穴には焼壁や炭が多く入り、火災が事実であったことを物語ります。その様子は展示室にある柱穴断面のはぎ取りで確認できますが、今回、新たに平面の様子がよく分かるはぎ取りを追加しました。焼けた柱の輪郭が赤くリング状に残り、火災の激しさがうかがえます。ぜひ、一度展示場でご確認ください。
(李陽浩)
フロア / 10階 | コーナー / 前期難波宮のすがたを求めて |
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