第114回 特集展示
新発見!なにわの考古学2017
◆平成29年8月30日(水)~ 11月13日(月)◆
火曜日休館
会場 | 8階 特集展示室 | 時間 | 9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで |
観覧料 | 常設展示観覧料でご覧いただけます |
主催 | 大阪歴史博物館、大阪文化財研究所 |
大阪歴史博物館では、平成29年8月30日(水)から11月13日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「新発見!なにわの考古学2017」を開催します。
この特集展示では、平成28年度に大阪文化財研究所が行った大阪市内の遺跡発掘調査のうち、古代の井戸・溝から出土した土器群(中央区大坂城下町跡)、後期難波宮西方で見つかった古代の建物群(中央区難波宮跡)、戦国時代の大溝と出土した土器群(住吉区住吉行宮(あんぐう)跡)、江戸時代の陶磁器や角(つの)細工関係資料(中央区大坂城下町跡)、鋳造関連資料(中央区上本町遺跡)などの成果を、約300点の出土資料と発掘現場の写真パネルでご紹介します。
関連行事
「大阪の歴史を掘る2017」講演会 | |
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【日 時】 | 平成29年9月23日(土・祝) 午後1時30分~午後4時30分(午後1時より受付開始) |
【会 場】 | 4階 講堂 |
【定 員】 | 250名(当日先着順) |
【題 目】 | 「平成28年度大阪市内の発掘調査について」 村元健一(当館学芸員) 「孝徳朝における難波の諸宮」 市 大樹氏(大阪大学大学院文学研究科 准教授) |
【参加費】 | 500円(この講演会の参加には、常設展示観覧券は不要です) |
【参加方法】 | 当日直接会場にお越しください |
展示解説 | |
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【日 時】 | 平成29年9月2日(土)、10月7日(土)、11月4日(土) いずれも午後2時から30分程度 |
【会 場】 | 8階 特集展示室 |
【講 師】 | 李 陽浩(当館学芸員) |
【参加費】 | 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です) |
【参加方法】 | 当日直接会場にお越し下さい |
※イベントの内容は都合により変更される場合があります。ご了承ください。
主な展示資料
展示資料数:約300点 | |
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隆平永宝(りゅうへいえいほう)は皇朝十二銭のひとつで、延暦15(796)年に日本で鋳造・発行されたものです。唐国通宝(とうこくつうほう)は南唐の顕徳6(959)年に中国で鋳造されたものです。調査地は古代の港である難波津にほど近い位置にあたります。これらの古代銭は古代以降、海上交通の拠点であった調査地周辺の地域的な特徴を示す貴重な資料といえます。 |
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住吉行宮(あんぐう)跡は14世紀後半の一時期に南朝の宮とされた場所で、住吉社の社家津守氏の居館が用いられたといわれます。今回、戦国時代の16世紀になって掘られた大溝から、京都産を含む大量の土師器皿のほか、中国産や国産の茶碗、湯沸など茶の湯で使われる道具類などが見つかりました。これらは特別な階層の人々が用いるもので、大溝は付近にあった津守氏の居館を守る堀であったことが考えられます。 |
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江戸時代の大坂城下町では多種多様な手工業が行われていました。このスイギュウ(偶蹄目ウシ科)の角は、根付・印鑑などをつくる角細工の材料と考えられ、17世紀の町屋跡から見つかりました。長さは約60センチメートルで、表面は残っていません。当時、数千から数万本の「水牛角」(スイギュウ近縁種も含む)が長崎を通じて輸入されており、大坂などで加工されていました。 |