建築史家・林野全孝 の近代建築調査
(H29.5.19更新)
平成29年5月17日(水)~ 10月2日(月)(予定)
いま、近代建築やレトロ建築が脚光を浴びる機会が増えています。大阪には、明治から昭和初期に建てられた洋風建築やビルディングがたくさんありましたが、戦災や戦後の高度経済成長、その後の都市開発や地価高騰などで徐々に建て替えられ、いまではその数はごくわずかとなりました。こうした近代建築は、昭和40年代頃から建築史の調査対象になることが増えました。ここでは、建築史家・林野全孝が昭和45年(1970)に実施した大阪市内の近代建築調査の調査カードを通して、大阪市内にあった近代建築の数々を紹介します。これらの近代建築が今日まで残っていたら、大阪はどんな景観になっていたでしょうか。そんな思いを巡らせながらご覧ください。
(酒井一光)
撮影:伊藤純
林野全孝
(1924 - 2016)大正13年(1924)大阪市生まれ。大阪市立都島工専(現・大阪市立大学工学部)建築学科卒業。同大学建築学科助手を経て、昭和35年(1960)同大学講師。昭和40年近畿大学建築学科助教授。昭和47年京都府立大学住居学科教授。昭和63年、同大学名誉教授。工学博士。昭和56年度日本建築学会賞受賞。著書に『近畿の民家』、共著に『神社の建築』など多数。大阪府および近隣府県の民家・町並み、寺社建築、近代建築の調査を多数手がけ、保存に尽力した。
フロア / 7階 | コーナー / 写真パネルコーナー |