(H30.8.29更新)
第121回 特集展示
新発見!なにわの考古学2018
◆平成30年10月31日(水)~ 平成31年1月21日(月)◆
火曜日、年末年始(12月28日から1月4日)休館
会場 | 8階 特集展示室 | 時間 | 9:30~17:00 ただし、11月2日・9日・16日・23日・30日 (いずれも金曜日)は午後8時まで開館 ※入館は閉館30分前まで |
観覧料 | 常設展示観覧料でご覧いただけます |
主催 | 大阪歴史博物館、大阪文化財研究所 |
大阪歴史博物館では、平成30年10月31日(水)から平成31年1月21日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「新発見!なにわの考古学2018」を開催します。
この特集展示では、平成29年度に大阪文化財研究所が行った大阪市内の遺跡発掘調査のうち、弥生時代中期の穴に据えられて出土した壺と甕(平野区喜連西遺跡)、朝鮮通信使との関連が示唆される17世紀前~中葉の朝鮮半島の白磁(中央区大坂城下町跡)、梅田墓で見つかった土人形などの副葬品(北区大深町遺跡)といった出土品約300点を、発掘現場の写真パネルとともに紹介します。
主な展示資料
展示資料数:約300点 | |
---|---|
|
|
平野区喜連西遺跡で見つかった弥生時代中期の土壙から広口壺2点と細頸壺、甕が出土しました。これらの4個の土器は土壙内にそれぞれ穴を掘って据えられ、立ったままの状態で出土しました。さらにいずれも胴下半部に孔をあけており、容器として使えなくしていました。通常の廃棄とは異なる状況や、胴下半部の穿孔から、これらの土器は祭祀に用いられたと推測されます。 |
|
|
|
中央区久太郎町四丁目の真宗大谷派難波別院、通称「南御堂」の敷地で調査が行われ、朝鮮半島の白磁碗・皿が十数点出土しました。これらは朝鮮半島南部慶尚道の民窯において17世紀前~中葉に作られたもので、17世紀中葉~末の土壙等に棄てられていました。かつて船場付近は朝鮮通信使の宿泊地で天和2(1682)年には南御堂が利用されています。出土した朝鮮半島の白磁は近世の朝鮮と大坂との交流をうかがわせる興味深い資料です。 |
|
|
|
現在、再開発工事が進む「うめきた」の南西隅で、江戸~明治時代の「梅田墓」が初めて発掘調査され、200基を超える土葬墓や、火葬後の骨灰を埋めた土壙が見つかりました。小児の埋葬には土人形やままごと用のミニチュア陶器が供えられ、成人の埋葬には磁器の盃や小皿が添えられていました。眼鏡や簪は亡くなった人が身に着けていたものです。近世都市大坂の埋葬が良くわかる資料として注目されます。 |
関連行事
「大阪の歴史を掘る2018」講演会 | |
---|---|
【日 時】 | 平成30年11月25日(日) 午後1時30分~午後4時30分(午後1時より受付開始) |
【会 場】 | 4階 講堂 |
【定 員】 | 250名(当日先着順) |
【題 目】 | 「平成29年度大阪市内の発掘調査について」 田中 裕子 氏(大阪市教育委員会 学芸員) 「古人骨から探る巨大都市江戸の社会」 谷畑 美帆 氏(明治大学文学部兼任講師) |
【参加費】 | 500円 |
【参加方法】 | 当日直接会場にお越しください |
展示解説 | |
---|---|
【日 時】 | 平成30年11月11日(日)、12月9日(日)、12月22日(土) |
【解 説】 | 岡村 勝行(大阪文化財研究所 学芸員)11月11日担当 |
【会 場】 | 8階 特集展示室 |
【参加費】 | 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です) |
【参加方法】 | 当日直接会場にお越し下さい |
※イベントの内容は都合により変更される場合があります。ご了承ください。