
(H30.11.30更新)
第3期「大阪の考古学と東アジア」
それぞれの分野の研究テーマについて、当館学芸員による最新の研究成果を報告します。
主 催 | 大阪歴史博物館 |
会 場 | 大阪歴史博物館 4階 講堂 交通のご案内 |
参 加 費 | 各回200円 ※「キャンパスメンバーズ」会員校の方は、証明証提示により本講座に無料で参加できます。 |
定 員 | 各回250名(当日先着順) |
受 付 | 18時から開始 ※当日直接会場へお越しください |
お問合せ | 大阪歴史博物館 〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32 なにわ歴博講座係 TEL 06-6946-5728/FAX 06-6946-2662 |
日程・内容
- 平成31年 2月8日(金)
- 18:30~19:45
- 近世大坂近郊における魚介類の獲得と消費
- ■安岡 早穂
- 大坂の屋敷地や魚市場関連の遺構からは、魚骨・貝殻・荷札木簡などが見つかっており、町に住む人々が全国各地から運ばれた魚介類を口にしていたことがわかります。なかでも大坂近郊の村々で行われた漁業とそこで捕れる魚介類に焦点を当て、考古学的成果と文献・絵図との接点を整理しながら消費に至るまでの道筋をたどります。
- 平成31年 2月15日(金)
- 18:30~19:45
- 難波宮のルーツを探して③ 北魏の洛陽
- ■村元 健一
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飛鳥時代の前期難波宮は、海外の先進的な技術により造られた王宮といわれています。そのルーツには諸説がありますが、近年、5・6世紀の中国南北朝時代の都城文化が朝鮮半島を経由して日本に伝わったと考える説が再注目されています。今回の講座では北魏の都として繁栄を極めた洛陽について取り上げます。
- 平成31年 2月22日(金)
- 18:30~19:45
- 古代東アジア家形の世界:埴輪、土器、明器
- ■李 陽浩
- 発掘調査などで見つかる各種の家形モデルは、先史~古代建築の姿を考える際に重要な役割を果たします。ここでは大阪および東アジアの例から、その特徴と広がりを探ります。
- 平成31年 3月1日(金)
- 18:30~19:45
- 長原遺跡と朝鮮半島
- ■寺井 誠
- 長原遺跡は朝鮮半島の影響が色濃く見える、日本でも有名な遺跡です。炊飯関係の生活用土器(甑や鍋など)には馬韓・百済の影響が見られる一方で、古墳の副葬品には加耶・新羅の影響も見られます。朝鮮三国時代の考古資料と対比しながら、長原遺跡を舞台とした朝鮮半島との交流の具体像に迫りたいと思います。
- 平成31年 3月8日(金)
- 18:30~19:45
- 鞆形埴輪 ―埴輪に込められた思い―
- ■松本 百合子
- 古墳にはさまざまな器物をかたどった埴輪が立てられました。平野区に所在する長原古墳群からも人や動物、武具や船など多くの埴輪が見つかっています。その中で、全国的にも珍しい鞆形埴輪を中心に、古墳時代の人々が埴輪に込めたメッセージを読み解きます。
※演題・内容等は、予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
※講師は当館の学芸員です。