村野建築がある風景
(H30.4.20更新)
平成30年4月18日(水)~ 7月23日(月)予定
村野建築とは、建築家・村野藤吾(1891-1984)が設計した建築を親しみを込めて呼んだ名称です。村野は大阪・阿倍野区に村野・森建築事務所を構え、生涯にわたり全国に300棟を超える建築を設計しました。93歳で亡くなるまで鉛筆を握りしめ、建築への情熱を傾けてきました。その作風は、前衛的であったり、周囲の環境と調和する穏やかなものであったり、多様な表現をみせてくれます。しかし、共通していえることは、細部まで入念にデザインされており、斬新な形態でもとげとげしさはなく、人にやさしい柔らかな印象であることです。
村野藤吾の作風はよく「大阪らしい表現」といわれます。商都大阪で、施主の要望を大切にし、そのうえで村野にしかなしえない個性を発揮してきました。ここでは、当館が所蔵する「昔の大阪写真ライブラリー」(財団法人大阪市都市工学情報センター旧蔵写真)の中から、大阪の都市風景にとけこむ村野建築の写真パネル14点を紹介し、大阪のランドマークとして村野建築が果たした役割を再考します。
なお、平成30年4月から7月にかけて「村野藤吾建築ネットワーク 建築ガイドツアー&講演会・展覧会 2018年」 として、全国で村野藤吾の建築に関する各種の催しが行われています。
(酒井一光)
フロア / 7階 | コーナー / 写真パネルコーナー |
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