
(2019.8.20更新)
「本拳」は、江戸時代に中国からもたらされた拳遊びの一種で、「長崎拳」とも呼ばれています。天保年間(1831~1845)頃に全国的に盛んになったといわれ、おもに酒席で遊ばれました。
遊び方は非常にシンプルで、ふたりが向かい合って、片手で0から5までの数字を出し、同時にふたりの出した指数の合計を言いあい、言い当てた者が勝ちとなります。勝ったら、もう片方の手で勝ち数を数え、合計5本取ったら試合に勝つ、というのがもともとの形式だったようで、勝ち数を数えるのに木の棒を使ったこともあるようです。一本勝負の拳遊びもあり「薩摩拳」と呼ばれました。
本来の遊び方は、数の言い方に独特の符牒がありますが、今回は通常の数の呼び方で、気軽に楽しむことにしましょう。

拳の行司(右)と
試合に使われる「土俵」(左)

打手の図
数の出し方はさまざまです。競技ではありませんので、必ずしも図に従う必要はなく、臨機応変に遊ぶことにします。
企画協力:
大阪商業大学アミューズメント産業研究所
研究員 高橋浩徳氏
図版出典:
「拳会角力図会」
(文化6年刊、大阪商業大学アミューズメント産業研究所)
※「ハンズオン」とは、展示に関わる内容を体験しながら学んでいただけるコーナーです。 → 詳細はコチラ
期間限定ハンズオン 「拳あそび」で、いざ勝負!? | |
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日 時 | 令和元年9月4日(水)、11日(水)、18日(水)、25日(水)、 10月2日(水)、9日(水)、16日(水) 午前10時15分~12時30分/午後1時30分~午後4時 |
会 場 | 大阪歴史博物館 7階 ハンズオンコーナー 交通のご案内 詳細はハンズオン日程表をご覧ください。 |
参 加 費 | 無料(ただし、ご入場には常設展示観覧券が必要) |
定 員 | なし(随時ご参加いただけます) |
お問い合わせ | 大阪歴史博物館 「『拳あそび』で、いざ勝負!?」係 TEL 06-6946-5728 / FAX 06-6946-2662 |