東京オリンピック聖火リレートーチ
(2021.3.31更新)
2021年3月31日(水)~7月26日(月)予定
前回の東京オリンピック(1964年)の聖火リレーは、昭和39年(1964)8月21日、ギリシャでの採火に始まり、アジアの各都市を回った後、9月7日にアメリカ統治下の沖縄に到着しました。その後、4つのコースに分かれ、国内をリレーしました。大阪は第2コースにあたり、9月25日に兵庫県から聖火が到着しましたが、折あしく台風が接近していたので、自動車で運ばれて来ました。翌26日、大阪府庁から聖火リレーがスタートし、南に向かって岬町までつながれ、和歌山県に入りました。オリンピックの開会式は10月10日、秋晴れの東京・国立競技場で行われ、のべ10万人がつないだ聖火が、聖火台に点火されました。
展示品は、大阪で聖火ランナーを務めた西川恵造氏が用いたトーチで、9月26日に当館付近の大手前などを走りました。西川氏はハンマー投げの選手でした。トーチの持ち手は黒い鋳鉄製で重量感があり、五輪マークと「XVⅢ OLIMPIAD TOKYO 1964」の文字が鋳出されています。持ち手にステンレス製の筒が差し込まれ、そこに燃焼材を入れて聖火を灯しました。
(船越幹央)
フロア / 7階 | コーナー / 博覧会と大阪 |
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