西域北道(さいいきほくどう)は天山山脈南麓のカシュガルから東へ、クチャ、トゥルファンを経由して敦煌(とんこう)まで、各地のオアシスを結ぶ交易路です。トゥルファン盆地は、北の草原地帯と南のタリム盆地への出入り口にあたるため、遊牧民が身につけた金製耳飾、帯飾りなどが残されています。このコーナーではきらびやかな装身具を中心に、西域に花開いた仏教美術を代表する菩薩塑像(ぼさつそぞう)、舎利容器(しゃりようき)、また、色鮮やかな染織品も展示します。
▲舎利容器
(しゃりようき)
チュダイタック寺院址 5~6世紀
新疆ウイグル自治区博物館
円錐形の頂部に蓋(ふた)がついた陶製の舎利容器。シルクロードは仏の来た道でもある。
▲ガラス脚杯
(がらすきゃくはい)
シムシム石窟 隋・5~6世紀
新疆ウイグル自治区博物館
円形浮飾を貼りつけた淡緑色ガラスの杯。西方の香りを伝える。
▲鳥獣闘争文金製帯飾板
(ちょうじゅうとうそうもんきんせいおびかざりいた)
交河溝北(こうがこうほく)1号台地1号墓 前2~前1世紀
新疆文物考古研究所
腰帯の正面に着ける飾板。猛鳥と猛獣が戦う文様は遊牧民族の間で流行した。
▲首飾
インパン26号墓 漢~晋・前3~後5世紀
新疆文物考古研究所
骨製の玉と、緑・藍・青緑・赤色などのガラス玉を連ねた首飾。