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  5. 日中国交正常化30周年記念・大阪歴史博物館開館1周年記念「シルクロード 絹と黄金の道」

特別展 日中国交正常化30周年記念・大阪歴史博物館開館1周年記念「シルクロード 絹と黄金の道」 主な展示資料
(H26.5.28更新)
崑崙山脈(こんろんさんみゃく)北麓沿いのオアシスをつなぐ西域南道(さいいきなんどう)は、カシュガルで北道と分かれ、ホータン、ミーラーンや楼蘭(ろうらん)を経由して敦煌(とんこう)で北道とふたたび合流します。南道沿いの各地には寺院が多数建てられ、美しい仏教壁画が描かれました。楼蘭やニヤからは、漢字の織銘(しょくめい)が入った後漢(ごかん)~晋(しん)時代(1~5世紀)頃の絹織物が多数発見されています。鮮やかな色彩を保つ絹製品の数々は、まさに絹を運ぶ道であったシルクロードの繁栄ぶりを偲ばせてくれます。
甃文錦袍

▲甃文錦袍
(いしだたみもんにしきほう)

ニヤ1号墓地3号墓 漢~晋・1~5世紀
新疆文物考古研究所

表地は青緑と黄の甃文(市松文様(いちまつもんよう))を表わし、帯状の茶と緑の甃文で縁取る。裏地は白色の平絹(ひらきぬ)である。


草花文綴織靴

▲草花文綴織靴(そうかもんつづれおりくつ)

ニヤ1号墓地5号墓 漢~晋・1~5世紀
新疆文物考古研究所

綴織の草花文の両側を紅色を基調とした暈繝模様(うんげんもよう)で飾った華やかな靴。


ケンタウロス・武人文壁掛け

▲ケンタウロス・武人文壁掛け
(ぶじんもんかべかけ)

サンプラ1号墓 1~3世紀 新疆ウイグル自治区博物館

ケンタウロスと武人像を表わした毛織の壁掛け。武人の表情はアーリア系の特徴をもつ。


貴石象嵌金製杯

▲雲気文木棺
(うんきもんもっかん)

楼蘭故城以北墓葬 漢~晋・2~4世紀
新疆文物考古研究所

近年に発見された木製の棺(ひつぎ)。蓋(ふた)と身に、漢(かん)時代頃の伝統的な文様を踏襲した雲気文を描く。


如来坐像(部分)

▲如来坐像(部分)
(にょらいざぞう)

カラドン61号寺院址 魏晋・3~5世紀
新疆文物考古研究所

蓮華座(れんげざ)に両足首を交差させて座す仏の壁画である。面相(めんそう)と大衣(だいえ)の衣文(えもん)を黒線で描く。